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2006年5月 9日 (火)

永世中立国の幻想

 家に帰ってテレビを点けたら「あいのり」をやっていた。
 いつの間にかスイスに来ていたが、若いスイス人宅を訪問しそこに自動小銃があった事から、永世中立国についてと皆兵システムの説明が始まった。
 この番組、バラエティなのにたまにこういうネタを仕込む。
 実に簡単で荒っぽい説明であったが、ポイントは押さえていた様に思える。
 他にさしたる産業もない山岳地帯で住民は喰うのに出稼に出るわけだが、仕事と言えば傭兵稼業が割が良いとなる。
 バチカンで法王を警備する衛兵が長年スイス人となっているのはその名残である。
 現代とその当時では傭兵の位置づけが違う訳だが、戦争で戦うのは変わらない。
 スイスに攻め込む外国軍にスイス人傭兵がいる可能性が有ると、同族で敵味方になる事も当然ありうる訳で、そういう結果も含めての永世中立宣言となっている。
 永世中立と言うからは、問題が発生したら自前で解決しなければならない。
 特に武力侵攻については他国に応援を頼むわけにいかないので、自分で撃退できるだけの実力を保持し手を出す事のリスクを他国に示す必要があるのだが、どうもスイスと言うとアルプスの景観とハイジのイメージに目が眩んで見えていない人が多い。
 だから永世中立にかかるコストでデメリットを考えずに「スイスの様な中立国に」と引合いに出した主張が出てくるのである。
 で、その症状が進行すると「非武装中立」なんて末期的な妄想が出てくる。
 非武装である事と中立である事は同義ではないし、その様な国は無いのだが。
 コスタリカは?と言う人はいるが、あそこはアメリカにべったりだから「非武装」であっても「中立」とは言えないし、警察内に準軍事組織を抱えている上に非常時に軍隊を組織する事を憲法で規定している上に、アメリカとの条約で米軍をアテにできる関係があるのだが、そこまでご存じな非武装中立論者は少ない様だ。
 まぁスイスの様な永世中立を進むのは大変だと言う事は、番組を見れば判るだろうから、是非お花畑の皆様も視聴して頂きたいものである。
 あそこまでかみ砕いても、福島党首やその取り巻きどもは理解できないかもしれんが。

 そうそう、番組に駄目だしをしておかないと。
 銃を触る時は絶対にトリガーに指を掛けない事と、銃口を人に向けない事くらい出演者に教えておけと番組スタッフに言いたい。
 日本人スタッフは出演者と同レベルで全く認識していないだろうが、現地人コーディネータとかはいる筈。
 そういう連中が注意していないと危ないんですけど。

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» 「あいのり」と経済同友会 [大和の行く末を憂う凡人のブログ]
月曜の「あいのり」を見ていた。今はスイスを旅行中で今回はドライバーの友人の22歳の大工の家に遊びに行くとうシチュエーション。そこでメンバーが自動小銃を見つける。そして地下の核シェルターに案内され驚く一同。まぁ無理もないけど政治家志望の司法修習生はスイスが国民皆兵なことくらいは知っておきなさい。そして番組では「永世中立国スイス」について簡単な解説。22歳の大工の言葉「自分の国は自分で守らなければいけないんじゃない?」に悩むメンバー達。その日の反省会で国のために死ぬのは納得いかないと皆はいう。...... [続きを読む]

受信: 2006年5月29日 (月) 21時35分

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