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2007年11月12日 (月)

『巡洋戦艦浅間』シリーズを読む

 横山信義著『巡洋戦艦浅間』シリーズの最終巻を手に入れて読了。
 横山信義は一時期ブームだった「仮想戦記」作家の生き残りの様な人で、第二次大戦あたりの時代にテーマを求めた作品がメインで、このシリーズも同様である。

 今回のこのシリーズ。 強いアメリカに日本はどう勝つか?と言う設定に欧州主要各国を味方につけると言う荒技を用いている(^_^;)
 まぁその辺はともかくとして、著者が主に語りたいのは史実でドイツが使いこなせなかったシャルンホルスト級巡洋戦艦を日本が使ってアメリカとの戦闘に使用したらどうなるか?と言った所が表テーマだろう。 ドイツはフネは中々いいものを作るのだが、運用が通商破壊から離れられなかったのが悲劇である。 華々しい艦隊決戦には無縁だというのも戦艦としては情けない。 このシリーズでは 浅間型巡洋戦艦4隻は艦隊戦のあらゆるパターンに放り込まれ活躍させられている。 確かに史実でも元々巡洋戦艦として建造された金剛型戦艦が最も使われたが、巡洋艦並の速力と戦艦に準じる火力と防御力を持つフネなら何にでも使えるいわゆる「潰しが利く」ものになるだろう。 

 そして裏テーマとしては、ヒトラーにアメリカの国力を持たせたらどうなる?と言う点ではないかと。 大統領にさせるのではなく、大統領を裏から操る設定と言うのも意外ではあるが無理のない設定である。 何故ナチスがドイツにいられなくなったか?は描かれていないが、その辺は主題ではないのでまぁいいだろう。 

 ただ、今回のシリーズは海を主体・・・陸はどうしても地味なので主役にしにくい・・・で有る為、海でケリがついているが、実際の所は歩兵が旗を立てるまで降伏と言うのもあり得ない気がするが、そこまで書くと流石にテーマが散逸するのでこのあたりでカナダあたりからのアメリカ侵攻はまた別のストーリーで書いてほしいなぁと思う次第である。

 次のシリーズは何をテーマにいつ頃書くのか、愉しみである。

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