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2015年11月22日 (日)

ロバート・ブートナー著「孤児たちの軍隊4 人類連盟の誕生」読了

 前作で地球以外の惑星に人類が居住している事が判ってから数年。
 恒星間航行が出来る様になってあちこち行ってみたら、同じ様な境遇の惑星があるわあるわ。
 当然の様に惑星の進化とは無関係に放り込まれているので、回りとの違和感がある人間たち。

 そんな星の一つ、惑星トレッセル。
 ナメクジ戦争以前にこの星の戦争状態の星をなんとかして、対ナメクジ戦線に加えたい地球は、実に現実的な解決策を取る。
 その結果はまぁ歴史上のあそこに酷似した状況になるのだが。

 そんなトレッセルの状況もアレだが、それより頭の痛い存在がある事が判明。
 恒星間航行は時間構造突入点に飛び込んで数光年先の突入点から飛び出す、トンネルを潜る様なものだが、人類居住惑星全てに飛べる時間構造突入点の集団がある星域が発見され、数回のジャンプを1回に縮められる事が判る。
 松本世界でお馴染み「トレーダー分岐点」みたいなもんかと思いながら読み進む。
 その存在は当然ナメクジも知っていたので、人間がここに到達した事を探知して戦闘が始まる。 

 この巻で「孤児たちの軍隊」というタイトルの意味が判ってくる。
 1巻はナメクジの攻撃で家族を無くした身寄りのない子供たちを兵隊にして特攻させる事を示していた筈だが、ここまで来ると、地球から未開の惑星に拉致された人類の孤児たちが戦う物語として変貌。
 タイトル本来の姿に変わった。

 壮絶な戦闘の末にこの星域の拠点「ねずみ取り」を奪還するも、 ジェイソンはまたも大事な人を亡くす。
 ジェイソンに孤児である事を強要するナメクジ戦争。
 次巻で結末を迎えるのだが、果してどんな結果となるやら。

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