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2020年6月17日 (水)

#村上もとか #赤いペガサス を発掘して読む

Dsc_3968

 在宅勤務だからと言う訳でもないが、作業場所が本棚に近いせいか積んどく状態の本を少しづつ整理が進むようになって、文庫本の中から発掘したのが『赤いペガサス』
 サンデーに連載が始まったのが昭和52年(1977年)なので、フジでF1が開催されて注目度が上がっていたころのお話し。
 レース漫画と言うより人間ドラマ的な所が、村上もとかの後の作品群に通じるところがある。
 序盤は色々と人気を上げるのに手を打っていたところが見受けられたが、評価が安定してきてからは本来のドラマに集中して、ボンベイ・ブラッドの設定は中盤以降は「どこ行った?」な位比重が下がってたし、F1マシンでの血液リレーなんて盛り上げも不要になったのが、とにかく1シーズン描き切れた要因だろう。

 ストーリーは70年代のF-1。
 数年前にGr5で大事故を起こして消えたケン・アカバが新興のF1チームサンダーボルトエンジニアリング(SVE)のドライバーとして復帰してきたところから始まる。
 ストーリーとは別に、実在のチームやレーサー達、実際にレースに出ていたマシンが描かれている様に当時のF1の雰囲気がよく出ている。
 こういった細かいところに手を抜かないところが厚みを出すんだなと。
 流石にあの時代のF1で年間7勝もすれば、余裕でコンストラクターズのタイトルは取れるって位に無茶なところはあるけれど、このSVEがとんでもないチームだったからまぁそうなるかと。
 1シーズンに4台もニューマシンを投入してくる様な真似は出来ん。
 F1デビューのSV009は空力に問題を抱えていたとは言え、小改造でポールを取れるレベルだったし、SV01は実戦で出た009の問題点をつぶした手堅い作り。
 SV01改はSV11までの繋ぎでSV01をウィングカーに改造した急造マシンだったとは言え、モナコで勝てる位ポテンシャルは十分だった。
 元からウィングカーとして開発されたSV11は、トップチームと肩を並べるどころか一歩先を行くようなマシンと、1シーズンに二人も事故死するわ、ケンも事故で数レース出場できなかったりと、速い事は速いがとても安定しない乗り手達を乗せてタイトルが取れるんだから、クルマが悪い訳が無い。
 いくら死亡率5割と言われてた当時のF1でも、1チームで二人も事故死はお払いに行った方が良いレベルだが、これだけのクルマが用意できるんなら、とんがった速さのドライバーを連れてくるより、ある程度経験のある堅実なドライバー乗せた方がもっと早くタイトルは決まってたんじゃなかろうか?
 そう思うようなチームでありました。
 この作品を超えるレース漫画って何があるだろう?と今でも思う。

 アマゾンではまだ手に入る様だ。
 

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コメント

「グランプリの鷹」、は結構いい線行っていたと思う(思い出補正。

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